長嶋 太陽

Taiyo Nagashima

Copywriter・Editor

「メルカリ」は、もはや知らない人はいないフリマアプリだ。
誰もがものとお金の流通に携わることを可能にした
新たなプラットフォームとしても大きな注目を集めている。

そんなメルカリ社を言葉や編集の力で
支えるコピーライター……それが長嶋太陽さん。

「以前からBRAASI INDUSTRYが気になっていました」
と語る長嶋さんに、仕事のこと、ファッションのこと、
そして、実際に使っているEVOⅡの感想などを聞いてみた。

メルカリを「伝える」ために

手がける幅広い仕事

新卒で電通に入社してコピーライターになりました。広告クリエーティブに携わる中で、「伝える」ということの基礎を学びましたが、より自分の興味関心に近いファッションやカルチャー、音楽について伝えていきたいと考えて、ウェブメディア『HOUYHNHNM(フイナム)』で編集者の仕事を経験しました。編集の仕事は本当に楽しかったのですが、メルカリのミッションにより大きな未来への大義のようなものを見て(笑)メルカリ社では初のコピーライターとして入社しました。

マーケティングやブランディングの領域をメインに、編集的な業務も行っています。具体的にはミッションやバリュー、それからロゴがリニューアルした際に公開された特設サイト『Hello new logo』のコピーライティング、『Mercari Design(メルカリとメルペイが発信するデザインにまつわる公式ブログ)』や、『メルカリからのお知らせ(リリース情報などを発信する公式ブログ)』の編集業務もやっています。あまり肩書きにとらわれず、「伝えること」「ブランドをつくること」をさまざまな粒度で行っています。

会社の仕事とは別に、フリーランスの編集者/ライターとしてもいろいろな仕事に関わっていて、最近は東京藝術大学の制作業務や、映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」の公式攻略本づくり、ビームス×スピードのコラボレーション商品開発のほか、さまざまなメディアでの執筆などを行っています。

ファッションは最もシンプルな

「感情に作用する道具」

カルチャー全般が大好きなのですが、特に魅力を感じるのはファッション。僕は特別おしゃれなわけではないのですが、ファッションって最もシンプルな、「自分の感情に作用する道具」だと思っています。

細分化された文脈を追うことも楽しいし、バックパックやスニーカーは、身につける以前に、モノとして「見る楽しみ」があって、コレクター魂をくすぐりますよね。ミニ四駆的な感覚なのかな? 着ること、履くことは、生活と密接につながっていて、その一方で芸術として連綿と続いてきた歴史があって、芸術と生活を行き来する豊穣な文化としての魅力があると思っています。さまざまな捉え方ができるのがおもしろいですよね。

ファッションが好きって話すと、「ナルシストなんでしょ?」って言われたりすることもありますが、それはこの大きな文化の一面でしかないと思います。

工業デザインの

有機的なやわらかさのバランス

BRAASI INDUSTRYは元々気になっていました。1LDKで扱っているのを見て、まずはこの独特なディテールに惹かれました。 建築がルーツにあるというのも納得で、なんとなくドイツ圏の無骨さを感じていたんです。
(※BRAASI INDUSTRYの本拠地であるチェコとドイツは隣国)。

インダストリアルで構築的なディテールの奥に、どこか生き物のような雰囲気があって、硬さとやわらかさが混ざっている。ちょっとムカデっぽかったりウロコっぽかったりするじゃないですか。しかも単なる装飾ではなく、あくまで機能を追求した結果なんですよね。

すごくアイコニックだし、今までにないかたちをしていて、いいなと思っています。全てハンドメイドでつくられているということには驚きました。だから、有機的な気配があるのかな。このバランスは面白いです。僕が使っているEVOⅡはロゴや飾りがほとんどないもないミニマムなところが気に入っています。

コーディネートするなら

バックパックありきで

モノとしての存在感が強いので、バックパックありきのコーディネートがいいなと思いました。

今日はバッグパックの雰囲気に寄せた格好にしています。これはVAINL ARCHIVEのアウターなんですけど、EVOⅡに合わせて、ちょっと建築的でソリッドにまとまるように意識しています。

仕事の領域が広がっているから

バックパックが頼もしい

正直な話をすると、バックパック自体、使う機会が減っていたんです。荷物は少ない方がいいと思うし。でも、仕事で取材に出かけることがあったり、紙の資料を持ち運ぶシーンも増えたりしていて、EVOⅡを背負って見たらやっぱりバックパックは便利だなと痛感しました。

これに関しては、荷物が少ない日にはロールして小さくできるし、逆に大きく使えば2、3泊くらいの旅行でも使えそうです。今、すごく幅広い領域の仕事をしてるので、そういう自分にとっては頼もしいですね。

ショルダーハーネスにキーホルダーをセット。実用性とスタイルのアクセントを兼ね備えたアレンジに。

Share on facebook
Share on twitter
Share on linkedin
PROFILE

長嶋太陽(Taiyo Nagashima)

1988年神奈川生まれ。明治学院大学卒業後、株式会社電通に入社。コピーライターとして広告製作に従事する。2015年からは広告業界を離れ、ファッションとカルチャーを扱うウェブマガジン『HOUYHNHNM(フイナム)』のエディター兼ライターに。そして、2018年より、コピーライターとしてメルカリに参画。現在はメルカリに籍を置きつつ、フリーランスのエディター、ライター、コピーライターとして幅広く活動している。